下肢静脈瘤について

下肢静脈瘤になると、どんな症状が出てくるのですか?
  • 足の皮膚にボコボコとした瘤(コブ)がある
  • 足がつる(こむら返り)
  • こむら返りが痛くて、目が覚める
  • 足の血管が浮き出ている
  • 足がむくんだり、冷たく感じる状態がつづく
  • 足が痛い、だるい、重い、疲れやすい
  • 足の皮膚の痒み(かゆみ)がおさまらない
  • 足の皮膚に色素沈着(変色している状態)が起こる
  • 足の皮膚に潰瘍(やけどのような状態)ができた
  • 医療用弾性ソックスを履いても、足のだる重さが改善しない

見た目には、ふくらはぎの内側や、太ももにボコボコっとした血管が出たり、太ももや膝の裏側、ふくらはぎに、青黒く網の目の形や、赤や青の蜘蛛の巣状に細く広がります。

下肢静脈瘤は、そのうち治りますか?

いいえ。残念ですが下肢静脈瘤は自然に治りません。ゆっくりと進行し、血栓(血のかたまり)によって炎症を起こしたり、皮膚の色が黒ずんだり、潰瘍化して皮膚に穴があき、出血することもあります。
下肢静脈瘤に限らず、病気は早期発見・早期治療が最も大切です。
少しでも気になる症状があったら、ためらわずに専門医に診てもらった方が良いでしょう。

下肢静脈瘤を放置するとどうなりますか?

下肢静脈瘤は命にかかわるような深刻な病気ではありません。「下肢の切断」や「血栓が脳や肺に飛ぶ」ことは極めてまれですので、過度な心配は不要です。

ただし、下肢静脈瘤による症状(下肢が重い、だるい、疲れやすい、むくみやすい、こむら返りが頻繁にありつらい)がある人は、下肢静脈瘤を治すと、下肢が軽くなって、楽になります。

また、「下肢静脈瘤をこじらせてしまった状態の人」(血栓性静脈炎、うっ滞性皮膚炎、うっ滞性皮膚潰瘍など)は、下肢静脈瘤のカテーテル手術を受けることによりそれらの症状は劇的に改善します。

下肢静脈瘤は弾性ストッキングで治りませんか?

弾性ストッキングは、足の「重い、だるい、疲れやすい、むくみやすい、あしがつる」等の症状を緩和する上で、とても有効で安全な治療方法です。
しかし、ストッキングを毎日着用し続けても、下肢静脈瘤が治っていくわけではありません。

下肢静脈瘤を発症しやすい人とはどのような人でしょうか?

40代以降の女性

両親に静脈瘤があった(足にコブがあった)

妊娠・出産を経験している

長時間の立ち仕事をしてきた(主婦、工場、畑仕事、軽微、教師、美容師、調理師、看護師、など)

ご家族に下肢静脈瘤になったことのある方がいる。

どのような治療がありますか?

下肢静脈瘤の治療には主に次の4つがあります。

  • カテーテル治療
  • 血管に注射する硬化療法
  • 弾性ストッキングによる圧迫治療
  • 血管を引き抜く手術療法
下肢静脈瘤の手術では入院が必要でしょうか?

1~2時間の治療で歩いて帰れる日帰り治療です。入院の必要はありません。

高齢ですが治療はできますか?

寝たきりではなく、ご自身で歩いて病院に来ることができる方でしたら、何歳でも治療することが可能です。
当院での最高齢は92歳です。50~80代の方の治療を多く行っております。

妊娠中ですが治療はできますか?

残念ながら妊娠中は積極的な治療はできません。弾性ストッキングを着用していただくことになります。
出産が終わると、下肢静脈瘤は徐々に良くなりますが、完全には治りません。
出産後、搾乳の必要がなくなってから治療を受けて、超音波検査を行って治療方針を決めることが多いです。

手術当日は自分で車を運転して来ても大丈夫ですか?

手術当日と翌日は、包帯を巻いた状態や麻酔の影響により、運転は控えてください。
安全のため、ご家族やご友人の送迎、タクシー、または公共交通機関をご利用ください。
なお、他の方が運転する車に同乗することは問題ありません。

ストッキングの販売や指示書は書いてもらえますか?

はい。販売しております。指示書も作成いたします。

マッサージしても大丈夫ですか?

はい。治療の後1か月してからであれば大丈夫です。治療したところが固くなっている場合は避けた方が良いです。

手術は痛くないですか?

治療は局所麻酔で行います。このため、麻酔の駐車時の痛みはありますが、カテーテルの痛みは全くと言っていいほどありません。
患者さんの不安や緊張を和らげるため、胃カメラで使う静脈麻酔(鎮静剤)の点滴も併用しており、うとうとした状態で治療を受けていただいています。

仕事は何日目から可能ですか?

事務仕事であれば手術翌日から仕事は可能です。その他、仕事内容により不安な点がございましたら、ご相談ください。

シャワーはいつから入れますか?

術後翌日からシャワー可能です。入浴は術後2日後から可能です。

術後どのくらい通院が必要ですか?

経過によって異なりますが、術後翌日、1か月後、3か月後の診察となることが多いです。

保険で手術ができますか?

はい、ほとんどの治療が保険適用となります。
一部自費治療も行っておりますので、お電話でご確認ください。

医療費控除の対象になりますか?

保険診療の部分は、医療費控除の対象になります。

生命保険の「日帰り入院」に加入しているが、診断書に日帰り入院を記入することはできますか?

できません。当院には入院施設はありません。

診療について

初めて診療を受けるときはどうしたらいいでしょうか?

直接当院にお越しください。ご来院の際は、保険証をお持ちください(医療証をお持ちの方は合わせてお持ちください)。
紹介状をお持ちの方は合わせてお持ちください。また、お薬手帳や検査記録などをお持ちでしたら参考にさせていただきます。

下肢静脈瘤以外のからだの不調についても相談に乗ってもらえますか?

当院は診療科目に関わらず、どこに診てもらえばいいのか分からない体の不調や悩みをご相談に来ていただけるクリニックを目指しています。
内科全般の診察はもちろん、どんな症状でもまずはお気軽に相談に来ていただければと思います。

子供も診て頂けますか?

大丈夫です。ご遠慮なくお越しください。これまでも、お母様と一緒に赤ちゃんの風邪の診察をしたり、アレルギー等による皮膚のかゆみなどの治療も行っています。
必要な場合には、提携医療機関での検査や入院、専門治療なども対応しております。ご家族全員が安心して立ち寄れるホームドクターとしてご活用ください。

高齢の身内の診察に同席することは可能ですか?

もちろん可能です。患者様とご家族様にとって一番負担のない形で診察をしたいと考えております。
ご要望がございましたらお聞かせください。

他の医院やクリニックと連携はありますか?

はい。近隣の病院との連携を重視しており、ご希望があれば適切な病院を紹介させていただきます。
設備面などで当クリニックでは対応できない場合も、他院と連携をとり近日中には診察してもらえるような態勢を整えております。

健康診断や検診は受けられますか?

はい。市の健康診断や特定検診、がん検診(肺がん、大腸がん、前立腺がん)を行っております。
また、胃がん検診・乳がん検診・子宮がん検診は当クリニックでは実施していませんが、近隣の医療機関にて受診いただけるように手配しています。
その他受験・入社のための健康診断、一般的な定期健康診断なども行っております。
健康診断や検診は、診察時間内にいつでもお越しください。

英語の診断書が必要です。発行してもらうことはできますか?

はい。通常の診断書に比べ、お時間は頂きますが、当院では英語の診断書やその他特殊な診断書の発行も対応させていただくようにしております。
提出先や用途などもお聞きして適切に対応しますので、まずはお問い合わせください。

希望の薬を処方してもらえますか?

診察の上、適切と判断した場合に処方いたします。お薬手帳などご持参ください。

普段かかっているクリニックになかなかいけないのですが、同じように診察を受けられますか?

もちろん可能です。安心して当クリニックで治療を受ける事が出来ます。
普段飲まれている薬が分かるお薬手帳や、治療経過が長く複雑な方は現在通院中の医療機関で紹介状を記載していただくと当クリニックでの治療の継続がスムーズにできます。

駐車場はありますか?

はい。クリニック前のスペースに18台の駐車場を完備しております。
車通りが多いので、駐車場の出入りには十分にお気をつけてご来院ください。

車椅子ですが受診は可能でしょうか?

当院は全面バリアフリーとなっておりますので、車椅子の方や足腰の不自由な方でも安心で快適な受診をしていただけるよう配慮しております。
トイレも広いスペースを設け手すりを設置しております。
ご来院いただいた際、何か不都合がございましたらいつでも当院スタッフにお声掛けください。

診療は予約制ですか?

予約制はとっておりません。患者様が来たい時にお越しいただけることを重視し、あえて予約制にはしていないのです。
なお、予約制ではありませんが、長時間お待ちいただくことがないよう、院内も効率化画は彼得る工夫されたレイアウトにしたり、看護師や受付スタッフも一般的なクリニックより多く、丁寧できめ細やかであるにも関わらず患者様をお待たせする時間を最小限にするためのクリニック運営を行っております。
安心してご来院ください。

支払いは現金のみですか?

自動精算機にて現金のほか、クレジットカード各種での決済が可能です。QR決済は取り扱っておりません。
ただし保険証や医療証などをお忘れになり、自己負担分が発生した分のお支払いに関しては、返金手続きの関係から現金でのお支払いのみとさせていただきます。

初回の検査時、どのような服装で行けばよいですか?

検査を円滑に行うため、以下の服装でのご来院をお願いいたします。

  • ガードルやきついズボンは避けてください

  • 足の付け根が出しやすい服(スカートや、まくれる服)でお越しください

  • 着脱しやすい服装をお願いいたします

※初回の検査では足の付け根まで診察する場合があります。
ご理解とご協力をお願いいたします。

各文書(自費)料金表のご案内

 

 

 

 

各種予防接種・各種抗体検査のご案内