2025年6月の記事一覧
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下肢静脈瘤になると、どんな症状が出てくるのですか?
- 足の皮膚にボコボコとした瘤(コブ)がある
- 足がつる(こむら返り)
- こむら返りが痛くて、目が覚める
- 足の血管が浮き出ている
- 足がむくんだり、冷たく感じる状態がつづく
- 足が痛い、だるい、重い、疲れやすい
- 足の皮膚の痒み(かゆみ)がおさまらない
- 足の皮膚に色素沈着(変色している状態)が起こる
- 足の皮膚に潰瘍(やけどのような状態)ができた
- 医療用弾性ソックスを履いても、足のだる重さが改善しない
見た目には、ふくらはぎの内側や、太ももにボコボコっとした血管が出たり、太ももや膝の裏側、ふくらはぎに、青黒く網の目の形や、赤や青の蜘蛛の巣状に細く広がります。
下肢静脈瘤は、そのうち治りますか?
いいえ。残念ですが下肢静脈瘤は自然に治りません。ゆっくりと進行し、血栓(血のかたまり)によって炎症を起こしたり、皮膚の色が黒ずんだり、潰瘍化して皮膚に穴があき、出血することもあります。
下肢静脈瘤に限らず、病気は早期発見・早期治療が最も大切です。
少しでも気になる症状があったら、ためらわずに専門医に診てもらった方が良いでしょう。
下肢静脈瘤を放置するとどうなりますか?
下肢静脈瘤は命にかかわるような深刻な病気ではありません。「下肢の切断」や「血栓が脳や肺に飛ぶ」ことは極めてまれですので、過度な心配は不要です。
ただし、下肢静脈瘤による症状(下肢が重い、だるい、疲れやすい、むくみやすい、こむら返りが頻繁にありつらい)がある人は、下肢静脈瘤を治すと、下肢が軽くなって、楽になります。
また、「下肢静脈瘤をこじらせてしまった状態の人」(血栓性静脈炎、うっ滞性皮膚炎、うっ滞性皮膚潰瘍など)は、下肢静脈瘤のカテーテル手術を受けることによりそれらの症状は劇的に改善します。
下肢静脈瘤は弾性ストッキングで治りませんか?
弾性ストッキングは、足の「重い、だるい、疲れやすい、むくみやすい、あしがつる」等の症状を緩和する上で、とても有効で安全な治療方法です。
しかし、ストッキングを毎日着用し続けても、下肢静脈瘤が治っていくわけではありません。
下肢静脈瘤を発症しやすい人とはどのような人でしょうか?
40代以降の女性
両親に静脈瘤があった(足にコブがあった)
妊娠・出産を経験している
長時間の立ち仕事をしてきた(主婦、工場、畑仕事、軽微、教師、美容師、調理師、看護師、など)
ご家族に下肢静脈瘤になったことのある方がいる。
どのような治療がありますか?
下肢静脈瘤の治療には主に次の4つがあります。
- カテーテル治療
- 血管に注射する硬化療法
- 弾性ストッキングによる圧迫治療
- 血管を引き抜く手術療法
下肢静脈瘤の手術では入院が必要でしょうか?
1~2時間の治療で歩いて帰れる日帰り治療です。入院の必要はありません。
高齢ですが治療はできますか?
寝たきりではなく、ご自身で歩いて病院に来ることができる方でしたら、何歳でも治療することが可能です。
当院での最高齢は92歳です。50~80代の方の治療を多く行っております。
妊娠中ですが治療はできますか?
残念ながら妊娠中は積極的な治療はできません。弾性ストッキングを着用していただくことになります。
出産が終わると、下肢静脈瘤は徐々に良くなりますが、完全には治りません。
出産後、搾乳の必要がなくなってから治療を受けて、超音波検査を行って治療方針を決めることが多いです。