高齢者のコロナワクチン接種高齢者のコロナワクチン接種の仮予約

 

高齢者のコロナワクチン接種の仮予約を受け付けております。

 

当院では希望される方には一切の制限なくワクチン接種を行う予定にしています。

ただし、ワクチンの供給状況が不確かなため、今のところ期日指定は出来ません。

仮予約を行い、準備でき次第、個別にご連絡することにしております。

場合によっては集団接種の方が早く出来ることもあり得ます。

ご了承いただいた上で仮予約をお願いいたします。

締め切りや定員制限はありません。

焦らずにご連絡ください。

 

ゴールデンウィークの診療について

ゴールデンウイーク中の診療についてお知らせします。

 

5月の3~5日は怪我や急病などに限り、午前中のみ診療いたします。

ただし調剤薬局が開いていないため、薬の処方は必要最低限とし、種類によっては処方できない薬もあります。

どうしても必要な場合には、少し離れた当番薬局をご案内することもございます。

宜しくお願いします。

 

5月1日 (土)       通常通り

5月2日 (日)          休診

5月3日 (月)       9:00~12:30 急患のみ対応

5月4日 (火)  9:00~12:30 急患のみ対応  

5月5日 (水)  9:00~12:30 急患のみ対応

5月6日 (木)       休診

5月7日 (金)  通常通り

 

ヒートショック

「ヒートショック」という言葉をご存じでしょうか?

ヒートショックとは急激な温度の変化で身体がダメージを受けることです。

入浴中に亡くなる人は年間19千人以上と推定されていますが、ほとんどはヒートショックによる事故と考えられます。

暖かい居間から寒い脱衣所への移動で急激に血圧が上昇、裸になることで更に血圧上昇、暖かい湯船につかった瞬間に急激な血圧低下、など急激な血圧変化から急性心筋梗塞や大動脈解離、脳卒中などを発症しやすくなります。また入浴中に失神や不整脈も起こしやすく、そのまま意識を失って浴槽で溺死してしまうこともあります。飲酒後の入浴などは特に注意が必要です。

ヒートショックを防ぐには、どのような対策が有効なのでしょうか。安全に入浴するためのポイントをご紹介します。

 

1.脱衣所や浴室は暖かく、湯温は41℃以下

脱衣所や浴室は、暖房で暖かくしたほうが血圧の変動は少ないといわれています。暖房がない場合は、浴室を開けてシャワーから浴槽にお湯をはったり、浴槽のふたを開けておいたりすると寒暖差がなくなります。また、お湯の温度は41℃以下にしましょう。

2.入浴時は、家族にひと声かけよう

入浴は家族がいるときや冷え込まない日中にしましょう。入浴時は家族にひと声かけて、とくに高齢な方に対しては、5分おきに様子を見てあげましょう。

3.飲酒後の入浴は控える

飲酒をすると血圧が下がります。入浴中も血管が拡張して血圧が下がります。飲酒後の入浴は、血圧が二重に下がりやすく危険な状態です。

4.入浴前に血圧を測定

高齢者の場合、血圧が高くて体調が悪くても気付きにくいため、入浴前に血圧を測定することをお薦めします。血圧が高いときは、用心してください。

5.若くても油断は禁物

ヒートショックは、高齢者以外でも起きています。

新型コロナウイルスにおける静脈血栓塞栓症予防新型コロナウイルスにおける静脈血栓塞栓症予防

 

 

 

              

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で大変な思いをされている方々がたくさんおられると思います。

報道や学会報告よると、重症化する人は静脈血栓症が問題になっている事が多いようです。僕はこれまで血管専門医として多くの静脈血栓症患者を診断・治療した経験があり、今回のコロナ関連血栓症にも大いに注目しておりました。そんなとき、所属する血管外科学会・脈管学会・静脈学会などから「新型コロナウイルスにおける静脈血栓塞栓症予防の指針」が発表されました。

http://www.jsvs.org/ja/info/pdf/20210125.pdf

やはり予防の理学療法(弾性ストッキングや間欠性空気圧迫)や血栓症の早期発見、早期の治療開始が大切という内容です。

当院では新型コロナのPCR検査などは行えませんが、静脈血栓症のスクリーニング・予防・診断・理学療法(弾性ストッキングや空気圧間欠圧迫法)、抗凝固療法を行うことが出来ます。

コロナでなくとも、 足がむくんできたなどの時には早めにご相談ください。

下肢静脈瘤治療用レーザー装置について

 

当院で使用している下肢静脈瘤治療用レーザー装置のお話をします。

 

少し前まで下肢静脈瘤の治療は、静脈を抜去する「ストリッピング術」が主流でした。この方法は足の付けを34cm、膝下を1cm程度切開し静脈全体を抜いてしまう方法で、侵襲が少し大きく、基本的には入院が必要な手術でした。

2014年に外来でも手術可能なカテーテルを使って血管の中から静脈を焼く手術「血管内焼灼術」が保険適応となり、国内でも広く行われるようになりました。しかしながら、手術で使用できる機械は全てが海外製で、日本製はなく、手術すればするほど海外メーカーが潤う仕組みになっていました。

当時、院長は広島大学病院に在籍しており、2015年から尾道のレーザー機器メーカー「ユニタック」と共同で国産下肢静脈瘤治療用レーザー装置の開発に乗り出しました。さらに海外製品にはない自動牽引装置も同時に開発を始めました。それから数年にわたり基礎的な実験、改良、動物実験、ヒトによる臨床試験などを繰り返しました。開発は難航しましたが、2019年ついに薬事承認を取得し製造販売することが出来るようになりました。

現在、当院での手術にはこの装置を使っています。性能は海外製の製品と同等ですが、自動牽引装置のおかげで術者が手術に集中出来て、より安全に手術が行えるようになりました。

実は、この装置の研究改良はまだまだ継続しております。今年度中に新しい「スリムファイバー」が薬事承認を受けられるように奔走しておりますし、レーザー装置の改良も行っております。当院は、今後もこの装置の改良に関わり、より低侵襲な新しい機器が使用できるように努力します。

 

ユニタック:https://unitac.net/med-04/

臨床研究 :https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000035267